MaxOSXでX11を利用して,大学外からSun,Moodleにアクセスする方法(プロキシサーバの設定を必要としない方法)
その他の方法については以下のリンクを参照
Windowsで大学外からSun,Moodleにアクセスする方法
Windowsでプロキシサーバの設定をせずに大学外からSun,Moodleにアクセスする方法
MaxOSXで大学外からSun,Moodleにアクセスする方法
MaxOSXでプロキシサーバの設定をせずに大学外からSun,Moodleにアクセスする方法
Windowsで,Sunサーバにファイルをアップロードする,またはSunサーバ内のファイルをダウンロードする方法
MacOSXで,Sunサーバにファイルをアップロードする,またはSunサーバ内のファイルをダウンロードする方法
SSHのポートフォワーディング機能を利用して,OSがMacOSXのパソコンで,大学外からSunサーバとMoodleにアクセスするための設定例を示す.
- 注1:この方法ではプロキシサーバの設定を必要としない代わりに,Moodleの表示や更新が非常に遅くなることを覚悟しておくこと.プロキシサーバの設定を行う場合の方法はこちらを参照.
- 注2:以下の操作では,各自の(自宅の)Macの管理者権限を持ったユーザのパスワードが必要となる.(普段使用しているユーザは大抵管理者権限を持っている.)
一度ログアウトし,再びログインし,パスワードを確認しておくこと.パスワードを忘れてしまった場合には以下の操作は行えない.
- 注3:筆者はMacユーザではないため,十分な動作確認ができていない.万が一,以下の操作により各自のPCシステムや各自のインターネット環境に不具合が生じても,大学や教員は一切の責任を負わない.また,個別に自宅等に出向いてのシステム回復等の手助けも行わない.これに同意する者のみ以下の作業を行うこと.また,以下の作業を行った場合,これに同意したものとみなす.
- 注4:以下の操作を行い,Sunサーバにログインしている間は,使用しているコンピュータのインターネット通信の一部が大学のネットワークを経由することになる.すなわち,Sunサーバにログインしている間は,例え自宅であろうと,電気通信大学情報基盤センター利用条件および電気通信大学情報基盤センターDOs and DON'Tsに記載された事項を遵守しなければならない.
設定の手順
1. X11の設定
SnowLeopard(MacOSX 10.6)かLeopard(MacOSX 10.5)の場合
(MacOSX 10.2〜10.4(Tiger)の場合はここを参照)
Snow Leopard (Mac OS X 10.6),Leopard (Mac OS X 10.5)の場合は,X11は標準でインストールされている(大抵は,アプリケーション > ユーティリティの中にある.インストールされていない場合は各自でインストールすること).
設定ファイルの修正
- ターミナル (Terminal) を実行する(アプリケーション > ユーティリティの中にある).
- 以下のコマンドを入力する.
sudo emacs -nw /private/etc/ssh_config
- パスワードの入力を求められるので,現在のユーザのパスワードを入力する.すると,Emacsが立ち上がる.
- ファイルの中身で以下のような部分を見つけ,編集する(Emacsの操作は授業でやった).
# HOST *
# ForwardX11 no <-- yesの場合もある.
これを以下のように書き換える.
HOST *
ForwardX11 yes
ForwardX11Trusted yes
つまり,#を取り去り,ForwardX11 のオプションをyesに換え,
ForwardX11Trusted yes の一文を追加する.
- ファイルを保存して,終了する.(C-x, C-sで保存,C-x, C-c で終了)
MacOSX 10.2〜10.4(Tiger)の場合
X11がインストールされていない場合はインストールする.X11は大抵 アプリケーション > ユーティリティの中にある.ない場合はインストールが必要(以下の参考ページを参照すること).参考:教授でもできるMacOSXへのX11とLaTeX、Ghostviewのインストレーション (Tiger以前の場合)
設定ファイルの修正
- ターミナル (Terminal) を実行する(アプリケーション > ユーティリティの中にある).
- 以下のコマンドを入力する.
sudo emacs /private/etc/ssh_config
- パスワードの入力を求められるので,現在のユーザのパスワードを入力する.すると,Emacsが立ち上がる.
- ファイルの中身で以下のような部分を見つけ,編集する(Emacsの操作は授業でやった).
# HOST *
# ForwardX11 no <-- yesの場合もある.
これを以下のように書き換える.
HOST *
ForwardX11 yes
つまり,#を取り去り,ForwardX11 のオプションをyesに換える.
MacOSX 10.4(Tiger) の場合はさらに以下の一文をForwardX11 yesの下に追加する.
ForwardX11Trusted yes
- ファイルを保存して,終了する.(C-x, C-sで保存,C-x, C-c で終了)
参考:教授でもできるMacOSXへのX11とLaTeX、Ghostviewのインストレーション (Tiger以前の場合)
2.X11を使用して,SunサーバおよびMoodleにアクセスする.
上記の「1.X11の設定」は一度行っておけば,次回以降は以下の2と3の手順で接続と切断を行うことができる.2.1 X11の起動とSunサーバへのログイン
X11を立ち上げる.大抵はアプリケーション > ユーティリティの中にある.-
X11のターミナル上で次のコマンドを打つ.
ssh ユーザ名@sun.edu.cc.uec.ac.jp -L8080:proxy-east.uec.ac.jp:8080
ユーザ名には授業で演習教室のMac端末にログインするときのユーザ名を入力する.
初めてsunにログインをする場合にはyes/noを訊かれることがある.そのときはyesを入力する.
- パスワードを要求されるので、パスワードを入力する.パスワードは授業で演習教室のMac端末にログインするときのパスワードを入力する.
- ログインが完了すると,プロンプト" >"が表示され,コマンド入力待ちの状態となる.
これでSunサーバへのログインは完了する.
ログアウトするときは"exit"コマンドを使用する.
Sunサーバに接続できないときはコマンド入力を間違えている可能性が高いので,コマンドを確認すること.
- ログイン後に"pwd"コマンドなどで自分のホームディレクトリにいることを確認する.
- 初めてsunにログインした場合は,ターミナル上で,"kterm &"や"emacs &"を実行し,それぞれのウィンドウが表示されることを確認する.また,kterm
や Emacs の動作を確認する.
インターネット回線のスピードによっては表示までに時間がかかる場合がある.
表示されない場合は上記の1の設定が完了していないと思われるので設定を確認する.
- コンピュータによっては,Emacsでの日本語入力Eggの起動はCtrl-option-\ではなく,Ctrl-\の場合があるので確かめること.
- ログイン後に"pwd"コマンドなどで自分のホームディレクトリにいることを確認する.
注意:Sunサーバにログインしている間は,使用しているコンピュータのインターネット通信の一部が大学のネットワークを経由することになる.すなわち,Sunサーバにログインしている間は,例え自宅であろうと,電気通信大学情報基盤センター利用条件および電気通信大学情報基盤センターDOs and DON'Tsに記載された事項を遵守しなければならない.
2.2 ブラウザの起動とMoodleへのアクセス
- "kterm &"を実行し,ktermを起動する.次にkterm上で以下のコマンドを実行する.
kinput2 &
- kterm上で以下のコマンドを実行し,Firefoxを起動する(各自のMacにFirefoxがインストールされている必要はない).
firefox &
- 起動したFirefoxからMoodleにアクセスする.
http://172.21.54.48/moodle/
- Moodleのログイン画面が表示されるので,ユーザ名とパスワードを入力し,ログインする.
- 日本語入力は Shiftキー+スペースキー で切り替えができる(kinput2を実行している必要がある).